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ナチュールワインと無添加ワインの違いは何?基礎知識、特徴、オススメのおつまみを紹介

ナチュールワインと無添加ワインの違いは何?基礎知識、特徴、オススメのおつまみを紹介

2022.03.17

ナチュールワインとは、化学肥料や農薬などを使用せずに、できるだけ自然な製法で造られたワインのことです。昨今、ワイン好きの間で流行しており、環境にも優しいことで注目されています。今回はナチュールワインの特徴や取り扱いのポイントを紹介。併せて、ナチュールワインにぴったりのおつまみも紹介するので、参考にしてくださいね。

ナチュールワインについて

ナチュールとは「自然な」という意味。ナチュールワインはその言葉通り、できるだけ自然な製法で造られているワインを指します。昨今は「サステナブル」や「エシカル」などのワードが飛び交い、地球環境に優しいアイテムが求められています。そのため、ナチュールワインへの注目度も高くなっています。まずは、ナチュールの意味、ナチュールワインについて解説します。

「ナチュール」とは

ナチュールとは、英語の「ナチュラル」をフランス語で表したものです。有機農法など、可能な限り自然に作られたものが、現在の流行りとなっています。

ナチュールワインは自然な製法で造られている

生産性をあげるため使用されてきた化学肥料や農薬は、ブドウを育てるために必要な土を疲労させることが危惧されていました。そこで、化学肥料や除草剤を使わない自然な農法が取り入れられ、誕生したのがナチュールワインです。また、農法だけに限らず、製造過程においても自然な造りにこだわっています。
オーガニックワインやビオワインと間違われやすいですが、その定義は人によって異なるため、厳密に定められたものではないようです。

ナチュールワインは生産が難しい

多くのワイン作りでは、酸化するのを防止する目的で二酸化硫黄を使用しています。一方、ナチュールワインは自然な造りを目指しているため、使用する二酸化硫黄も通常のワインよりも少なめです。しかし良い事ばかりではなく、二酸化硫黄が少ないことで、味が安定しにくく生産が難しい点もあります。つまり自然派ワインといっても、全く手を加えないわけではないのです。

ナチュールワインを取り扱う飲食店も増えている

ナチュールワインは、まだあまり聞きなじみのない言葉ですが、最近は仕入れている飲食店も増えています。日本ではビオワインの呼び名が定着していますが、世界的にはヴァンナチュール、自然派ワインと呼ぶのが一般的です。

ナチュールワインの特徴

ワインは、その栽培方法や製造方法によって味わいが変わると言われてます。ナチュールワインも、香りや澱(オリ)など、他のワインと異なる特徴を持っています。ここではナチュールワインの3つの特徴を見ていきましょう。

えぐみが少ない

赤ワインは皮ごと漬けて製造するため、えぐみが出やすいです。えぐみを楽しめる人もいますが、人によっては飲みづらさを感じる原因になることも。
ナチュールワインに使用されるブドウは無農薬で栽培されているので、安心かつえぐみも出にくいと言われています。そのため、飲みやすいと感じる人もいるようです。

独特の香りがある

ナチュールワインは飲み慣れていないと「硫黄っぽい」「酸っぱい」と違和感を感じることも。「ビオ臭」と呼ばれるこの独特な香りが、最初は少し気になるかもしれません。しかし、飲み慣れてくると好ましいと感じる人も多いようです。最近では、この香りを抑えたワインも増えてきているので、気になる方は試してみてくださいね。

瓶底の澱には旨味が凝縮されている

ナチュールワインは無ろ過、もしくは軽いフィルターでろ過され瓶詰めします。そのため、澱(液体中に沈んだカス)が瓶底に溜まっている、色が濁っていることも。「悪くなっているの?」と不安に思う人もいるかもしれませんが、品質に問題はありません。むしろブドウの旨味が濃縮されている証拠なので、安心して飲めるでしょう。

ナチュールワインと無添加ワインの違い

ナチュールワインと無添加ワインは似たイメージを持たれやすいのですが、この2つは全くの別物です。無添加ワインは、あくまでも添加物を入れていないものを指すため、自然にこだわって作られているナチュールワインとは異なります。ここでは、2つのワインの主な違いを紹介します。

ブドウの栽培方法が異なる

2つのワインの大きな違いは、ブドウの栽培方法にあります。ナチュールワインに使用するのは、自然農法によって栽培されたブドウ。人の目でチェックされ手摘みされています。一方で無添加ワインは、添加物の使用はありませんが、ブドウの栽培が自然農法なのかまでは判断がつきません。
製造過程においても違いがあります。ナチュールワインは酸化防腐剤や着色料を使いません。また、ブドウの天然酵母を利用して醸造するなど、無添加ワインとは違う方法で製造しています。

無添加ワインは瓶内での熟成ができない

無添加ワインは、保存料を入れなくても安心して飲めるような工夫を施しています。例えば、加熱処理をして滅菌し、さらにフィルターを使って澱や酒石をろ過します。しかし、瓶内での熟成ができないため、味に物足りなさを感じてしまうことも。ここがナチュールワインとの違いと言えるでしょう。

ナチュールワインは専門機関に認証されている

原料に使用するブドウが自然農法と認められると、それを認証するラベルがボトルに貼られます。認証機関は「エコセール」「アグリカルチュールバイオロジック」「デメテール」など。ナチュールワインか判断するときに、ラベルを目印にするのも良いですね。

ナチュールワインを取り扱うときのポイント

ワイン好きな人は、ワインセラーを利用することもあるでしょう。ワインセラーがあれば、湿度と温度を一定に保ことができ、ワインを良い状態で保管できます。ナチュールワインは特に管理が難しいとされており、取り扱いにはいくつかのポイントがあります。ここでは、詳しい取り扱いのポイントをみていきましょう。

すぐに飲まずに寝かせる

ワインはとても繊細な飲み物。持ち運びの振動などでも、ダメージが与えられます。ダメージを回復させるためにも、購入してから2~3日は置いて寝かせるのがおすすめ。すぐに飲まずに、まずはワインの状態を安定させましょう。

グラスに丁寧に注ぐ

早く飲みたいと、勢いよくワインをグラスに注いでしまう人もいるでしょう。しかし、この注ぎ方では澱や不純物がグラスに入ってしまいます。ゆっくりと丁寧にグラスに注ぐのが正しい方法です。美味しくワインを飲むためにも、意識してみてくださいね。

温度管理に気を付ける

ワインは温度の影響も受けやすい飲み物です。管理するには、ワインセラーなどの専用の保管場所があると良いです。それが難しい場合は、冷蔵庫で保管するようにしましょう。添加物を使っていないナチュールワインは、温度によって品質が落ちやすいとされています。特に夏の暑い時期は、常温で保管するのは避けてくださいね。

ナチュールワインに合うおつまみ

ナチュールワインは、自然な味わいと近年の健康志向の高まりよって人気を集めています。そんなナチュールワインに合わせるおつまみには、ヘルシーなものが合うでしょう。定番はナッツやオリーブ、チーズなど。その他にも、ヘルシーで美味しいおつまみがたくさんあります。ここでは、おすすめのおつまみを紹介します。

ヴィーガンチーズ

菜食主義であるヴィーガンの名前がついたヴィーガンチーズ。ヴィーガンは肉や魚はもちろん、乳製品も取らないため、チーズも食べないと思われがちです。しかし、このヴィーガンチーズは、豆類から作られた植物性のチーズなので、ヴィーガンだけでなく健康志向の人にもおすすめです。美味しいだけでなくヘルシーなおつまみとしても、活躍してくれるでしょう。

野菜のオーブン焼き

野菜のオーブン焼きも、おつまみにぴったりです。かぼちゃ、なす、パプリカ、ズッキーニなど、カラフルな野菜を使うのがおすすめ。自分の好きな野菜を耐熱皿にのせ、オリーブオイルや塩で味付けし、オーブンで焼くだけでヘルシーなおつまみが完成します。お好みでニンニクをトッピングするのも良いでしょう。野菜だけでは少し物足りないという人は、ベーコンやソーセージを足すことで満足感を得られますよ。

製法を理解して、ナチュールワインを味わおう!

ブドウの栽培方法にこだわり、丁寧に造られているナチュールワイン。高価になりがちですが、その分ナチュラルな味わいを楽しめます。健康を気にしている人やおしゃれな女子会のお供などにもおすすめです。ぜひ、手に取ってみてくださいね。
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