
居住空間にパワースポットを。10年間生産が追いつかない“雲棚”って?
2022.04.29
いま私たちに必要なのは、自分の軸を整えてくれるセルフギフト。連載「FEEL GOOD,DO GOOD」では、セルフラブ力を高めてくれる商品をご紹介。
FEEL GOOD,DO GOOD vol.11|ここかしこ
不安なとき、落ち着かないとき、「心の拠りどころがあればなぁ」、と思ったことはありませんか?
忙しくてなかなか遠出が出来ない方でも、家の中にパワースポットがあればいつでも元気をチャージすることができます。
そこで紹介したいのが、銅器で有名な富山県高岡市の老舗仏具製造卸問屋と各地のクリエイターの共創で“祈り”の道具を提案している「ここかしこ」。
祈りの道具と一口に言っても、使うシーンはさまざま。亡くなった人に祈りを捧げる仏具や祈願をする神棚だけではなく、雛祭り、節句、七五三などハレの日に欠かせないモノがたくさんあります。
忙しくてなかなか遠出が出来ない方でも、家の中にパワースポットがあればいつでも元気をチャージすることができます。
そこで紹介したいのが、銅器で有名な富山県高岡市の老舗仏具製造卸問屋と各地のクリエイターの共創で“祈り”の道具を提案している「ここかしこ」。
祈りの道具と一口に言っても、使うシーンはさまざま。亡くなった人に祈りを捧げる仏具や祈願をする神棚だけではなく、雛祭り、節句、七五三などハレの日に欠かせないモノがたくさんあります。
今回は、ロングヒット商品「雲棚」など多くの商品企画、開発に携わってきた、ここかしこの頭脳・有井優雅さんにお話を伺いました。

有井 優雅(ありい ゆま)
早稲田大学卒。電機メーカー営業職として4年間勤務、輸出の貿易実務を2年間経験した後、留学。ロンドン KLC School of Design在学中に欧州各国で行商にチャレンジ。成功体験を元に、妹でありデザイナーの有井優香さんと起業。「日本のオモシロで新たな価値創造を」を目標にY2として活動中。
特別な日にも何気ない日にも「祈り」を
――「ここかしこ」で販売されている仏具や神具は温もりが感じられるものばかり。雲形の壁掛けタイプのお札置き「雲棚」はロングランヒット中ですが、注目を集めたきっかけは?
「とても有り難いことに、販売から10年経っても生産が追いつかないほど人気の商品です。『ソロモン流』(テレビ東京)に姉妹で出演して以降、口コミで広がっています」
――商品企画はY2として共に活動中の妹でありデザイナーの有井優香さんが手掛けられたとのことですが、ここまで愛される商品に育った理由は?
「デザイナーの仕事ってまず聴くことから始まると考えています。使う人や贈る人の生活感の中のビビッドなストーリーに心を動かされることが、人の心をパッと掴むデザインへの近道。妹はとても聴き上手だし、感激屋さんなんです。また、雲棚は、外に持ち歩くものではないので、『親戚やお友達の家で見て欲しくなった』という方がとても多い。素敵に使ってくださるお客さまのストーリーとご縁が繋がって、ロングヒット商品へと育てていただいていると思います」
「とても有り難いことに、販売から10年経っても生産が追いつかないほど人気の商品です。『ソロモン流』(テレビ東京)に姉妹で出演して以降、口コミで広がっています」
――商品企画はY2として共に活動中の妹でありデザイナーの有井優香さんが手掛けられたとのことですが、ここまで愛される商品に育った理由は?
「デザイナーの仕事ってまず聴くことから始まると考えています。使う人や贈る人の生活感の中のビビッドなストーリーに心を動かされることが、人の心をパッと掴むデザインへの近道。妹はとても聴き上手だし、感激屋さんなんです。また、雲棚は、外に持ち歩くものではないので、『親戚やお友達の家で見て欲しくなった』という方がとても多い。素敵に使ってくださるお客さまのストーリーとご縁が繋がって、ロングヒット商品へと育てていただいていると思います」
――馴染みがない方も多い仏具もデザインされていますね。
「初めて依頼されたのは、もう13年前になります。当時、仏具のデザインを依頼されたときは宗教的な知識がなかったので姉妹で何度も相談し、悩みました。そこで、『大切な人が亡くなったときに、どんなものを使いたいか』『毎日手を合わせるとしたらどんなものがいいか』と自分ごとにして考えることから進めていきました。その結果、『具足』というシリーズ名で、12のアイテムをデザインしました」
――どんなライフスタイルにもマッチするモダンなデザインですが、どこか優しさも感じます。
「仏具って今まで、自由度がないものというイメージがありましたよね。ひと家族が何度も買い換えるタイプのモノでもなく、必要になる前から『こんな仏具がほしい!』と思い描くモノでもないので、薦められるままに仏具を買う流れが一般的でした。でも、現代は暮らし方が多様化しています。作り手として、もっと自由度を高めた商品を提供したいと思い、今の商品たちに辿り着きました」
「初めて依頼されたのは、もう13年前になります。当時、仏具のデザインを依頼されたときは宗教的な知識がなかったので姉妹で何度も相談し、悩みました。そこで、『大切な人が亡くなったときに、どんなものを使いたいか』『毎日手を合わせるとしたらどんなものがいいか』と自分ごとにして考えることから進めていきました。その結果、『具足』というシリーズ名で、12のアイテムをデザインしました」
――どんなライフスタイルにもマッチするモダンなデザインですが、どこか優しさも感じます。
「仏具って今まで、自由度がないものというイメージがありましたよね。ひと家族が何度も買い換えるタイプのモノでもなく、必要になる前から『こんな仏具がほしい!』と思い描くモノでもないので、薦められるままに仏具を買う流れが一般的でした。でも、現代は暮らし方が多様化しています。作り手として、もっと自由度を高めた商品を提供したいと思い、今の商品たちに辿り着きました」
――今後はどんなプロダクトを発売される予定ですか?
「作ることはもちろんですが、使い方を発信する方に力を入れていきたいです。例えば、雲棚。大好きなアーティストのグッズやCD、チケットを飾って、自分なりのパワースポットを作っていらっしゃる方もSNSで見たことがあります。尊いと思うものや希望の詰まったものは人それぞれなので、素晴らしい使い方だなと感心しています。
また、伝統工芸である高岡銅器の手技を込めて作ったおりん『豆りん 12,100円』は瞑想のときに活用される方が多くいらっしゃいます。占いや風水が好きな方や部屋を浄化したいときに使ったりもするようです。1分くらいキレイな鐘の音が続くので、気持ちを整えたいときにもオススメです」
――神棚にいわゆる“推し活グッズ”なんて飾ったら、神様に「罰当たりだ!」と叱られてしまうのでは……?
「そう思いますよね! でも、神棚を作るときに神主さんに『タブーはありますか?』と聞いて回ったのですが、『神様はそんな小さなことは言わない』とみなさん共通しておっしゃっていました。
雲棚を飾る場所は陽の光がたくさん入るところが良いと言われていますが、お家の構造上の問題で、物理的にできること、できないことがあるのが当たり前です。これから使っていただく方に、難しく考えないで使って良いんだよっていいのを伝えていきたいです」
――ありがとうございました!
「作ることはもちろんですが、使い方を発信する方に力を入れていきたいです。例えば、雲棚。大好きなアーティストのグッズやCD、チケットを飾って、自分なりのパワースポットを作っていらっしゃる方もSNSで見たことがあります。尊いと思うものや希望の詰まったものは人それぞれなので、素晴らしい使い方だなと感心しています。
また、伝統工芸である高岡銅器の手技を込めて作ったおりん『豆りん 12,100円』は瞑想のときに活用される方が多くいらっしゃいます。占いや風水が好きな方や部屋を浄化したいときに使ったりもするようです。1分くらいキレイな鐘の音が続くので、気持ちを整えたいときにもオススメです」
――神棚にいわゆる“推し活グッズ”なんて飾ったら、神様に「罰当たりだ!」と叱られてしまうのでは……?
「そう思いますよね! でも、神棚を作るときに神主さんに『タブーはありますか?』と聞いて回ったのですが、『神様はそんな小さなことは言わない』とみなさん共通しておっしゃっていました。
雲棚を飾る場所は陽の光がたくさん入るところが良いと言われていますが、お家の構造上の問題で、物理的にできること、できないことがあるのが当たり前です。これから使っていただく方に、難しく考えないで使って良いんだよっていいのを伝えていきたいです」
――ありがとうございました!
Profile
祈りの道具専門店。1908年創業の仏具製造卸問屋とクリエイターがタッグを組み、さまざまな祈りの道具を提案。
祈りの道具専門店。1908年創業の仏具製造卸問屋とクリエイターがタッグを組み、さまざまな祈りの道具を提案。
Information
ブランド名 | ここかしこ |
公式サイト | https://kokokashiko.jp/ |
公式Instagram | https://www.instagram.com/koko.kashiko/ |
公式twitter | https://twitter.com/koko_kashiko |